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2011年2月

2011年2月21日 (月)

こんな戦争があった~『望郷/ボートピープル』

望郷/ボートピープル(原題:投奔怒海)1982年・香港
 監督:許鞍華(アン・ホイ)
 出演:林子祥(ジョージ・ラム)、繆騫人(コラ・ミャオ)、劉徳華(アンディ・ラウ)、馬斯晨(マー・スーチェン)

 ボートピープルという言葉を聞かなくなったのは、いつごろからだろう?ベトナム辺りから、すし詰め状態に人が乗った船が日本に漂着したというニュースがかつてはよく流れていたことを、ふっと思い出した。よくも、あんな心許ない船に命を預けるものだと、そして自分の知らない国でそうやって故国を捨てたくなるような社会があることを、おぼろげながらでも現実として感じていたことは、この作品を見るまですっかり忘れていた。

 ベトナム戦争の戦勝パレードで、歓喜に湧く市民の姿を取材した日本人カメラマン芥川は、3年後再び取材のためベトナムを訪れる。しかし、そこで見た新しいベトナムには、政府の圧政にあえぐ市民の姿があった。

 戦場でベトナムを伝えてきたカメラマンが見た現実に、まず愕然とする。外国との戦争が終わると、次は国内の各勢力によるせめぎ合いがあり、本当の平和が訪れるまでにもう一つの試練があることが、芥川の見る社会に歴然と存在する。

 戦後、夫が逮捕され残された妻は、病身ながら幼い子どもたちを育てなくてはならない。その少女は、ひょんなことから芥川と出会い、芥川が政府が外国に見せる平和なベトナムではなく、その底にあるどろりとしたもの。それを体現するように、少女はたくましく生きている。
 デビュー間もない劉徳華(アンディ・ラウ)演じる青年がが行う地雷除去作業。普段着のまま、なんの装備もなしに、手作業で地雷を見つけてゆく青年たち。炎天下、太陽に照らされて流れる汗と、作業の緊張感から流れる汗とが混じり合う中での、過酷な作業。
 戦場をめぐるカメラマンとして追い続け、その勝利の高揚感をともに味わったはずの芥川は、自分が見てきた戦争がもたらしたものが、こうした想像を越える貧しさや、すさんだ生活だったことを知る。彼が受ける衝撃は、見る側にも同じように強く衝撃を与える。それがボートピープルも、ベトナム戦争も遠い過去になりつつある今であるからこそ、逆にストレートに切り込んでくるような気がした。

 たとえ危険を冒しても、彼らが故国を捨てることがいたしかたのないものだと思わざるをえない現実の数々は、これが作り物の映画であったとしても、気持ちを強く揺さぶるのに十分の迫力だった。戦争そのものの描写はないけれど、それが社会に取り返しのつかないほど大きな傷を残すことが、ずしりとした重みを残す作品だった。

 この作品が作られたのが1982年。当時、雑誌かなにかでこの作品を紹介した記事を見て、なぜだかとても気になりながら、今まで見る機会がないままきてしまっていたけれど、やっと見ることができた。

極道追踪 [DVD]

 香港版DVDで見ましたが、日本語版の『望郷/ボートピープル』は残念ながら発売されていないようです。劇中、その濃い風貌がベトナムの青年にぴったりだった劉徳華(アンディ・ラウ)が、のちに主演した許鞍華(アン・ホイ)監督作品。これも、日本にやってきた中国人留学生たちの主人公にした社会派作品でした。

2011年2月20日 (日)

BSデジタルが…

 去年の12月くらいから予兆はあったのですが、ついにBSデジタルがまったく映らなくなってしまいました。もちろん、録画もだめ。1月も調子が悪くて、だましだましという感じでなんとか録画や受信していたのですが、先週分の予約録画はほぼ全滅でした。
 というわけで、観念して修理に来てもらいましたが、原因は不明。ひとまずはテレビが原因かもということで、ただいま部品を注文してもらって修理待ち。それでもだめなら、次はDVDレコーダー、それも効果がなければいよいよアンテナを調べるということでした。
 地上デジタルはまったく問題ないし、DVDも普通どおりに見られるだけに、不可解ですわ~。

 というわけで、韓国ドラマの感想はとりあえずお休みです。DVDをレンタルでもして、続きを見なくちゃです。

2011年2月12日 (土)

今週の韓ドラ’11(2/5~2/11)

 来週から、『推奴』の放送が始まります。久しぶりに、かなりの数の韓国ドラマを見てます。しかも、毎日ドラマが2本もあるし、『推奴』はどうやら週2回放送らしいので、1週間で見ることになるドラマの合計時間は18時間!!『イ・サン』が来週で最終回になるとはいえ、それでもすごい時間。どうりで忙しいはずです。 
★は個人的なお気に入り度(おもしろ度)です。☆は★の半分。★5個が最高です。

・・・火・・・
『ドラゴン桜』(第3話)★★★
 1話分の台詞の半分以上は、ウソクがしゃべっているんじゃないかというくらい、彼がはしている場面が目立ちます。実に滔々と話すんですよね。その彼の横で、いつも振り回されているのが、スジョン。彼女の反応が、またいちいちかわいい♪久しぶりにこういう明るくて、かわいいペ・ドゥナが見られて嬉しいです。
 今週から、いよいよ勉強が始まりましたが、なにやら怪しげな先生が登場して、数学のお勉強。ただ、今回分を見ているぶんには、これが一流大学への道につながるのかどうかはよく分かりませんでしたが、数学は頭でなく体で覚えるというのは分かる気が。公式の意味が分からなくても、繰り返しで身に付ける。九九を覚えるような感じかな。

・・・木・・・
『セレブの誕生』(第2話)★★★
 ソクボンに、まさかの癌宣告。1億ウォンあれば治すことができると言われたソクボンは、シンミの命を助けた代価として、彼女に1億ウォンを要求します。もちろん、危険をおかしてシンミを助けたのに下心はなく、病気というのっぴきならない状況になったからではあるんですが、ソクボンのこの行動にはちょっとついていけてません。父親の手がかりになるかもしれない本を見つけたからといって、シンミがいない間にそれを見て、彼女の携帯まで使っちゃうのも、ちょっと。彼の行動力は分かるけど、ちょっと理解を越えている気がして、この先乗りきれるか少し心配になってきました。
 一方のシンミも、かなりの変人ですが、今のところ彼女はけっこう好きです。あのケチっぷりも笑えるし、彼女なりに真剣に仕事をして、目標に向かって進んでいる感じは好感が持てます。そのドケチのシンミが、1億ウォンを報酬としてもいいというくらいなので、ホテル用地買収の件は、彼女にとってかなり重要なことなんですね。果たして、ソクボンはどういう方法で彼女の条件をクリアするんでしょう。
 でも、ソクボンの人には言えない癌ってなんでしょう?お下の方?

『拝啓、ご両親様』(第48話)★★★
 アリとミヨンの和解(?)には、ちょっとジンときました。ミヨンが淡々と話しながらも、実はけっこう相手の痛いところを必要以上に突きまくっているのはいつものことながら、それでも家族として二人が仲よくしているのを見るのは、ほっとします。そのぶん、二人の夫たちは影が薄いです。ジファンなんて、ほとんど主要なお話にからんでなくて、仕事から帰ってアリに出迎えられるとか、そんなのばっかりです。ジョンファンもチャノとその彼女がらみ以外は、ほとんど出番なし。
 そんな影が薄い男性陣の中にあって、やっぱり断トツの存在感は、チャンスです。う~ん、この男性って本当に苦手。自分が人に頼ってばかりで、だめな大人になったのは母親の育て方が悪かったからだなんて、お母さんを前にして40過ぎの大人が言う?冗談でならまだしも、妙にしみじみと話すから、よけいに情けない感じがしました。気づかずに過ごす人も多いので、自分の弱さに気づいただけでもチャンスはましなほうなのかしらん?こういう姿を見て、ソンシルはどう思っているんでしょうね。

・・・金・・・
『龍の涙』(第118話)★★★
 若い女官と夜を共にして、王妃まさかの大激怒です。他の側室たちへの見せしめと、バンウォンへの戒めとして、その女官を側室や女官たちが見ている前で拷問をします。原因をつくった当のバンウォンは、王妃がこんなにもつけあがるのは、ミン兄弟が太子の伯父として権力を手にし、増長しているからだと結論づけてしまうのです。自分の助平心のせいなのに、どうしてこういう考えに至るのか。というより、かねてからの疑いを、こんな形で結びつけるなんて、どこまで疑り深く、恐ろしい人なんでしょう。この拷問を受ける若い女官を演じているのは、ハ・ジウォン。まだ本当に若くて、話す声も少女のそれです。1996年ころのドラマのようなので、ハ・ジウォンの芸歴ってかなり長いようです。
 王妃の怒りがおさまらないのは分かるけれど、結局この行動が、実の弟たちを追いつめることになりそうなのが、辛いところです。

『パスタ~恋ができるまで~』(第15話)★★★★
 ソル前社長、なんてせこい男なんだ~。しかも、ホール見習いというふれこみだったのに、社長時代と同額のお給料をもらっているなんて、ダメです。創立時から貢献してきたからって、業者からの賄賂を自分のふところに入れてユギョンにぬれぎぬを着せた人物なのに、サンがお給料のことを容認しているなんて、信じられません。それをヒョヌクに指摘されたからって、今さら下げたら、そりゃ当人はおもしろくないですよね。案の定、ユギョンとヒョヌクがキスしてたって、厨房でぶちまけちゃいました。ヒョヌクはあくまで、国内派のお給料を上げてくれってことだったのに、サンったらなにをしてんだか。ヒョヌクの指導力や、吸引力を問うわりに、自分が社長としてしてることって今ひとつ筋が通ってない気がするんだけどな。ユギョンに告白なんてしてる場合じゃないような気もします。
 その点、ヒョヌクったらかっこよかったです。ユギョンとのことがばれて、いったい彼がどういう反応を見せるんだろうと興味があったんですが、逃げることなく、実に堂々と愛の告白をして、シェフとしての地位も捨てると宣言しちゃいました!かっこいいじゃないですか~。料理がなにより大事な彼だから、もしかすると開き直ってシェフとして君臨し続けるのかもと思った私は、見る目がなかったみたい。「ユギョンは自分を好きだが、俺は彼女を愛している」なんて言われちゃ、ユギョンでなくとも惚れますよ~♪

・・・日・・・
『イ・サン』(第76話)★★★
 老論派が一掃され、大妃は幽閉の憂き目に。長きにわたった彼らとの抗争が終わり、イ・サンたちも実に晴れ晴れとした様子でした。ソンヨンの病のことがあり、政敵たちのことはあまり視界に入ってこなかったせいか、バタバタっと片が付いてしまったような感じもします。もうひとあがきや、巻き返しがあるかとも思いましたが、これで本当に終わりなのですよね。正義が悪を駆逐したというおめでたい終結なのでしょうが、その反面、大妃の側から見ればまた違う見方もできるのでしょう。男性ならば、官位を得るなど、一度出世の道から外れても、また浮き上がる方法があるのでしょうが、女性が権力を得るにはあまりにも道が少ない。ましてや、その肩に一族の繁栄までが託されてしまうとしたら、なおさら大妃がしたことは、肯定こそしませんが他に方法がなかったのかなというふうにも見えます。王や、実家の権勢に頼る以外に、自分で自分の生き方を決めることが難しい時代の女性は、大変だっただろうなと思います。

・・・月~金・・・
『白い嘘』(第45~52話)★★★
 ウニョンの行動に、もうハラハラ。優しいというのに異論はないけれど、周りが見えなくなって、突っ走って、結局周囲を騒動させますね。ヒョンウとはぐれたり、見失ったりした次は、ビアンの病気が心配でヒョンウを火のそばに置き去りにして出かけるし。ヒョンウには自分がいないとだめなのは分かっているけれど、ビアンのことも大事。それならヒョンウと自分の養子にしたら、と思いついたウニョンは、それをヒョンウ母にお願いしちゃいます。あぁ、ここまでできるって、あまりにも鈍感。いくらなんでも、それはないでしょう。しかも、ビアンがジョンウと顔を合わせると不安になってドキドキしているんだから、これじゃ先が思いやられます。というか、ヒョンウに対しても、ヒョンウ母に対してもあまりにひどい仕打ちだと思うんだけどな。ジョンウが怪しみ始めたから、ばれるのは時間の問題かも。
 が、ウニョンよりも気になるのがナギョンです。元の姑が現れて、恐喝まがいのつきまとわれ方をされて、本当に見ていて気の毒でした。ついに再婚だということがジョンウに知れて、ただでさえ不妊のことをジョンウ母にねちねち言われて辛いのに、いっそう苦境にたたされて本当に痛々しかったです。ジョンウ、自分はウニョンとのことを問いつめられて平気で嘘八百を並べていたくせに、ナジョンの再婚のことはかなり責めてましたね。いったい、どの口が言っているんだか。

『宝石ビビンバ』(第4~8話)★★★
 今週も、一家は大荒れです。お父さんの隠し子騒動に始まり、お母さんのお祓いに1000万ウォン払おうとしたこと、さらにルビの結婚話がだめになったことなどなど。そして、ヨングクが新しい間借り人としてビチュイたちの家にやってきました。しかし、お金持ちってすごいですね。庶民の暮らしと苦労を味わわせるため、息子に1年間外で暮らさせるなんて。このヨングクは、以前ビチュイと会ってから彼女が気になっていたみたいで、お店もいっしょにやることになるようです。このヨングク、立ち居振る舞いとか、全体の雰囲気が、失礼ながら一昔前の二枚目風なのがちょっと気になるところです。ルビの相手候補は、今のままいくなら、まさかのカイル?う~ん、ヨングクといい、カイルといい、今ひとつ萌えませんがこれから素敵に見えてくるんでしょうか。
 4人きょうだいに突然できた5人目の末っ子テジョ。この子が、まだ赤ちゃんなんだけど、すっごく人なつっこそうで、本当にかわいいんです。彼が出てくるだけで和みます。

2011年2月 7日 (月)

今週の韓ドラ’11(1/29~2/4)

 BSデジタルで『シティーホール』が始まりました。感想は書いていませんが、録画して見ています。何回見ても、ミレとグクのコンビはいいですね~♪ 
★は個人的なお気に入り度(おもしろ度)です。☆は★の半分。★5個が最高です。

・・・火・・・
『ドラゴン桜』(第2話)★★★
 今回は特進クラスの生徒集め。最低でも5人の生徒が集まることが第一関門ですが、ドラマなので特進クラスに入るであろう顔ぶれが、すでに予想がついていたので、どうなるんだろうという盛り上がりがあまりなかった気はします。
 でも、ウソクが生徒たちの生活ぶりや、ふだんの学校での様子を見ながら、それぞれに合った方法で誘いをかける場面は、彼の温かみも感じさせてくれました。そして、生徒側の中心人物になる男子生徒ベクヒョンと、祖母との絡みは、作り手の狙いと分かっていてもうるうるきますね。孫息子と二人だけの家族。おばあちゃん手作りのお弁当に、拙い文字で書かれた手紙。そして、最後にハート付き。どういう事情で彼が祖母と二人なのか分からないけれど、おばあちゃんのためにもベクヒョンには頑張ってほしいわ。
 いよいよ次回から、天下大学を目指してソクホの授業が始まるのが楽しみです。
そうそう、ペ・ドゥナ演じるスジョンがかわいいわ~♪

・・・木・・・
『善徳女王』(第62(最終)話)★★★
 もう1回あると思っていたら、先週が最終回だったんですね。ピダムとトンマンはやはり相容れることができない運命だったのかな?自分が人を信じていないから、人も裏切るのではないかと思うのだと言われ、うちひしがれるピダムはかわいそうでした。本人たちはともかく、周囲は二人が共に生きることを受け入れてはいなかっただけに、少しでも疑念が生まれると、大きな悲劇を生むということでしょうか。
 62話、やっと終わりました。ずいぶん評判のいい作品でしたが、やはりそれはミシルの存在あってこそだったと思います。あの、なにごとにも動じない強さや、権力のためにあらゆる手を尽くし、悪いこととはいえあまりにひたむきなミシルは非常に魅力的で、ヒールでありながら気高く、侵しがたい雰囲気がありました。次はいったいどういうことをしてくれるのか、迫りくる危機にどう対処するんだろうかと、彼女の動きが楽しみでした。
 それだけに、ミシルが亡くなって後、トンマンが女王になってからは見る気が半減して後半は、さらっと見ていたことのほうが多かったです。いかんせん、トンマンも、ピダムもあまり好きではなかったので、盛り上がりきれませんでした。
 タイトルは『善徳女王』ですが、ミシルあってこそ。というよりも、しばらくするとミシルが主人公だったと記憶してしまいそう。

『セレブの誕生』(第1話)★★★
 見るまで吹き替え版だと知りませんでした。字幕で見たいんですが、吹き替えでもいいかなと思えるおもしろさで、続きが気になります。財閥御曹司だったという名前も知らない父を探す青年ソクボンと、彼の勤めるホテルに宿泊する超ドケチのセレブな女性、シンミのラブコメディということです。
 ソクボンの明るさもいいけれど、ものすごーくケチで、口うるさくて、とってもセレブに見えないシンミがなんだか可愛くておもしろかったです。ホテルなのに、日差しが入るところは照明を消せとか、チップは500ウォンでも絶対に渡さないとか、とにかくおかしくて笑いっぱなし。
 ソクボンがお父さんとめぐり逢えるのかや、シンミとどういうふうに近づいていくのかなどなど、これからの展開を想像してみるだけで、わくわくしてくるドラマでした。ソクボン役のチ・ヒョヌは『マイスウィートソウル』くらいしか見たことがないけれど、どんな印象に変わるか楽しみです。

『拝啓、ご両親様』(第47話)★★★
 やっとミヨンがアリのことを「お義姉さん」と呼びましたね。アリがとっても嬉しそうだったので、見ているほうも嬉しくなってきました。たった一言で気分が変わるってこと、ありますよね。ミヨンもアリと、義母が仲よくしている様子を聞いてうらやましがっているくらいだから、あんまりこだわらずに考えたらいいのにね。
 そして退院したチャンスは、なんとソンシルの家で養生すると言って居座ってます。このまま復縁するのかな?確かに、チャンスは離婚なんてしたかったわけではないから、彼にとっては自然なことかもしれませんが、でも彼の今までを思うと正直複雑。ソンシルも歓迎しているわけではないようですが、子どもたちのこともあるし、病み上がりだからむげにできないでしょうし、大変ですよね。チャンスって、外見はいかついおっさんなのに、中身がよく言えば少年なので、そのギャップにいつも戸惑います。

・・・金・・・
『龍の涙』(第117話)★★★
 一悶着した太子の婚礼がようやく終わりました。
 が、そのおめでたい最中、重臣とバンウォンの参加する宴席で、「太子妃を選んだのは、父であるキム・ハルロが外戚の地位を利用して欲を出すような人物ではないから」と言い、さらに欲を出しすぎるなと釘をさします。もちろん、これを聞いた重臣たちは戦々恐々としてバンウォンの真意を推し量ろうとします。これこそがバンウォンの狙いであり、また実際になんらかの形で鉈をふるうのでしょう。
 同じころ、太子も太子妃に李氏朝鮮が血にまみれて建国され、宮中では欲を出さず静かに暮らすよう諭しています。
 バンウォンのそれは自分の欲望のためには他人が同じ物を欲することを許さないものですが、皮肉にもそれは目的を同じくするイ・スクポンらのような人を惹きつけます。太子は欲を捨て清廉な君主になりたいと言っているのかもしれないけれど、どこか現実に倦んでいるようで、彼の言葉から希望を抱くことは難しいのです。
 欲を出しすぎず、ほどよい欲を持って向上心とすることは、難しそうです。

『パスタ~恋ができるまで~』(第14話)★★★★
 さすがにユギョンとヒョヌクが付き合っていることが隠しきれなくなってきました。いちおうはユギョンの片思いということでごまかします。確かに、しょっぱなでヒョヌクは厨房で恋愛はいらないと女性スタッフをくびにしたけど、絶対のルールというわけでもないし、みんながみんな過剰に反応して、まるで学生みたいです。二人に本当に片思いしているサンやセヨンにとっては一大事だけど、この二人がどう出るんでしょう?それにしても、サンのユギョンへの気持ちは、なんか煮え切りませんね。サンの姉が言うように、あれじゃ謎の人すぎて気持ちが傾きようもないんだけど、それでいいのかな?
 ヒョヌクの恋愛って、大人なんだか子どもなんだか分からないところが、毎回楽しいです。二人の関係を知られないよう、厨房ではものすごく怒るんだけど、彼女が気になって、チョコレートもらったら大喜びして。おまけに、セヨンにも見せなかったレシピノートをユギョンに渡しました。こんなに全身でぶつかってこられたら、ユギョンでなくてもメロメロになるの、分かる気がします。

・・・日・・・
『イ・サン』(第74~75話)★★★
 ソンヨンがついに病気で亡くなりました。なんとしても彼女を助けたいと、周囲の反対をよそに、西洋医術をおさめた医者を呼び寄せるために、テスを清国にやります。現代医学でも、治らない病気はいっぱいあるわけで、当時としてはなおさらでしょう。メイクとはいえ、ソンヨンの血の気のない顔を見ているだけで、胸がふさがれる思いでした。でもソンヨンがしたように、一縷の望みにかけることもいいけれど、大事な人と思い出をつくるような時間を過ごせるほうが、死にゆく人にとっては幸せなのかなとも思いました。
 イ・サンの悲しみよりも、テスの泣き顔を見ているほうが泣けてきました。人の妻となっても、ソンヨンがいるだけでよかった、あなたのいないこれから先はどうやって生きてゆけばいいのかという心の叫び。テスの生き方は、まっすぐすぎて、悲しいですね。
 その一方で水原への遷都計画は水面下で進んでおり、それに反発する老論派の反撃も激しくなってきています。地方への行幸に合わせた暗殺計画もあるようで、いつもながら不穏です。ソ・ジャンボをつかったイ・サンの作戦にはすっかり騙されましたが、本当にこういう敵味方いりまじった攻防戦をしていたのかと思うと、本当に怖いなと思います。

・・・月~金・・・
『白い嘘』(第35~44話)★★★
 本当にこのドラマ、展開が早くて驚いてばかりです。ビアンが誰なのか、お父さんにも、そしてウニョンにも知られました。そうなると、ウニョンはもうビアンのことが気になって、毎日のように実家に戻ってビアン一色という感じです。もうそれは、見ていて大丈夫なのかというくらいの入れ込みよう。分からないではないけれど、ヒョンウがちょっと気の毒。息子が現れたから、服も着られて、ご飯も自分で食べられるようになったヒョンウはもう一人でも大丈夫よねみたいに納得しているウニョンが、ちょっと勝手な人に見えてしょうがなかったです。普通の結婚とはいえないまでも、中途半端にかかわって、もっと大事なものができたからお別れしたいなんて、ヒョンウ側にしたらそれはないでしょうって思うでしょうね。
 ましてや、ナギョンに子どもが望めないと分かっているところに、ジョンウの子どもだと分かったら、大騒動間違いなし。早いところ、せめてウニョンの子どもが生きていたことは明かしたほうがいいんじゃないかしらん。
 ナギョンのほうも、なんだか不穏です。謎の男性は、単なる昔の恋人かと思いきや、彼女の父親がひきとって育てた(?)みたいだし、ナギョン自身、再婚みたいです。しかも、それをジョンウや義母にはないしょにしているし。
 あちこちで、火種がくすぶっています。
 そう、もう一つ。ヒョンウ母の忠実なるアン秘書。彼はあの非情なヒョンウ母に、どうしてあれほど信頼され、忠誠を尽くしているのか気になります。

『宝石ビビンバ』(第1~3話)★★★
 それぞれ宝石の名前を持つ4人のきょうだいを描いたホームドラマ。直前まで見るつもりはなかったのですが、大好きなソ・イヒョンが出ているというので、見始めてしまいました。
トラブルばかり起こす両親のもと、2男2女の4人きょうだい。ぱっと見で、ルビ(ルビー)、サノ(珊瑚)、ビチュイ(翡翠)、ホバク(琥珀)の順番かと思っていたら、ビチュイ、ルビー、サノ、ホバクの順番でした。ビチュイがけっこう丸っこい顔で、童顔なので長女だとは思いませんでした。
 まだ3話までですが、すでにこの家庭、お母さんは豊胸手術を失敗して病院にかつぎこまれるは、お父さんは外に子どもをつくり、相手の女性が亡くなってその赤ちゃんを連れてくるはで、のっけからすごい展開にびっくりです。両親が破天荒なぶん、子どもたちがみんな仲が良くて、性格も良さそうなのがほっとしますね。
 ここに、間借りしているアメリカ人のカイルや、いろんな人が絡んでどういうお話になるのかな。できれば、ほのぼのと進んでくれること希望。
 ビチュイ役の女優さん、食堂を始めるというので料理をする場面が何度かあるんですが、手つきが危なっかしくて、どう見ても料理上手という感じじゃないのがちょっと気になりますわ。

2011年2月 1日 (火)

祖国、そして未来~『シティーホール』

シティーホール 2010年
 出演:チャ・スンウォン、キム・ソナ、ユン・セア、チュ・サンミ、イ・ヒョンチョル、チェ・イルファ、チョン・スヨン

 片田舎で市職員として働くシン・ミレ。特技は市長初めみんなの好みにぴったりのコーヒーやお茶を出せること。そんなミレの勤務する仁州(インジュ)市に道庁から、やり手のチョ・グクが副市長として赴任してきた。見た目よし、頭脳明晰、将来は政治家とも噂される有望株が、なぜ仁州のような地方にやってきたのか?政治と恋が見事にマッチした、ちょっと大人のラブロマンス。

 シティーホール DVD-BOX1  シティーホール DVD-BOX2

 政治的な野心と打算から、お茶くみが特技という、平凡この上ないミレに近づいたエリート官僚のグク。先の先まで読んで、目的を達するためには的確な手をうってゆくグクが、ミレの中にある可能性や強さに触れ、自らの信じてきたものを揺さぶられ、変わってゆくのが本当におもしろかったです。そこに二人の恋愛がからみ、笑いと涙いっぱいのドラマが繰り広げられます。主人公の二人は30代後半。いわゆるアラフォー同士の恋愛なので、さすがに10代、20代のような瑞々しさはありませんが、いい大人がおバカなことに笑い合って、心から恋愛を楽しんでいるのは、見ていても楽しかったです。
 そして、「君さえいれば、それでいい」なんてことは決して言わず、仕事も恋も、両方とも欲しいんだと必死にあがくところが、またいいのです。物語の中では、何度も苦境に立たされるし、どちらか一つを選択するよう迫られることもありますが、それでもグクも、ミレもぎりぎりのところまで手を放そうとしないのです。考えて、考えて、悩んでもやっぱりどちらか一つだけを選べないから頑張るという考え方に、ずいぶん元気をもらいました。

 そして、もう一つの見どころは、親子愛です。グクは、幼いころに父と別れながら、決して自分を息子と認めてくることのない父を、ひたすらに追い続けます。同じ夢を見ることで父親とつながっていたグクという人物が、父とは真反対のミレという女性を知り、初めて全力で父に真っ向勝負をしかけていきます。韓国ドラマで描かれる親子関係は、子どもが親に反抗したり、従わなかったりすること=親不孝と捉えられます。もちろん、そういう文化だからこその苦悩や、葛藤が日本のドラマとは違うおもしろさを生むのですが、日本人の私から見ると、ときどきその孝行心がはがゆくもあります。
 そういう意味でも、このドラマではグクが父親に正面からぶつかってゆくのが、新鮮にも思えます。政治家を目指し、あらゆる方法で交渉をする術に長けている人物という設定なので、その反抗のしかたもひとひねり、ふたひねりあり、グクの成長譚としても非常におもしろくできています。

 物語や、台詞も繰り返しをうまく使って非常に練り込んで作ってあるのですが、その魅力を存分に生かしたのは、実際に演じている俳優さんたち。とにかく、どの人物も存在感があって、魅力的です。
 特にチョ・グク役のチャ・スンウォンに引きつけられっぱなしでした。長身で、かなり高さのあるカラーのシャツをさらりと着こなすスタイルの良さ。それでいて風貌は、なんというかかなり個性的。劇中で言われるほど二枚目とは思わないのですが、かえってその風貌ゆえに印象に残って、だんだんとかっこよく見えてきます。なにより、立ち居振る舞いがきれいでかっこいいんです。どこまで本気なんだか分からない口調で、とうとうと語る言葉に次第に聞き入ってしまいます。前に見たチャ・スンウォン主演のドラマ『ボディガード』での、脳みそまで筋肉みたいな役とは、まるで別人。知性派のチャ・スンウォンもしっくりきて、これが上手さなのかもしれません。
 キム・ソナはとても存在感がある俳優さんなので、いつも彼女の作品では他の人の印象が薄くなるのですが、今回ばかりは毒をもって毒を制すみたいな、強い個性がぶつかって、さらに濃厚な味わいになっています。

 ミレが逆境にあって辛い場面もたくさんあったし、グクの真意が分からず不安になるところも、二人が少しずつ変わっていくのも、いちゃいちゃして笑っているのも、大きな壁の前に打ちひしがれているのも、どれも思い返すと鮮明に映像として浮かんできて、見終わってしばらくたつのに、こうして感想を書いていても、なんだか鼻の奥がツンとなってきます。

 そんな数ある印象的な場面の中でも、いちばん好きなのは、グクがミレを仁州市が一望できる高台に連れて行くところです。そこからの夜景を見ながら、グクはミレに「ここに(仁州の未来像を、政治をする者として)描いてみて。大きく描いてみて」と語りかける場面。政治の難しさや、裏の汚い部分を皮肉をこめて語りながらも、そこには希望もあるんだよと。政治だって、決して捨てたもんじゃないと言われているようでした。
 新しい未来(シンミレ)があるから、祖国(チョグク)も輝き、どっしりとした大きな祖国が包んでくれるからこそ、未来図を描くことがかなうのです。

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