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2010年4月11日 (日)

ドキュメンタリー2本

 昨日見た2本のNHKの番組。
 1つは、『カラフル』という、子どもたちが自分のことを語るドキュメンタリーで、15分ほどの番組。
 2つ目は、BShiで放送された『北朝鮮に帰ったジュナ ~ある在日朝鮮人家族の50年~』Cimg0979_2

 『カラフル』は、元中国残留孤児であった祖父と、自分の言葉で話したいという小学4年生の男の子が主人公です。おじいちゃんは、まだ日本語がうまく話せず、男の子は中国語がほとんど話せません。
 日本生まれ、日本育ちの孫と、日本人でありながら、中国で育ち中国語で生活してきた祖父。男の子は、番組の中で「おじいちゃんは、日本に旅行に来て、いいところだから日本に住むことにしたのかと思っていた」と話します。戦争のことや、それによってたくさんの残留孤児と呼ばれる子どもたちがうまれたことを知らなかった少年が、自分のおじいちゃんの歴史を知り、おじいちゃんのことを知りたい、そのためにコミュニケーションをとりたいと思うようになる過程が、分かりやすく描かれています。
 男の子のまわりには、おじいちゃんと中国人のおばあちゃん、中国生まれのお父さんと、やはり中国人のお母さんと、中国語をいわゆる「母語」とする人ばかりです。中国語を話そうと思えば、自然と話せるようになる環境ながら、実際には男の子の「母語」である日本語で充分と思ってきたわけです。よく、子どもだから外国語の中に置けば、自然と言葉を覚えると言われるけれど、子どもだってそれを分かりたい、話したいと思わなければ、母語以外を自分の言葉にするのは難しいのでしょうね。逆に、この人の話を、自分の言葉として分かりたいという気持ちこそが、語学学習のいちばんの原動力になるということかもしれません。
 その孫を、穏やかに見つめる祖父のまなざしが印象的でした。

 『北朝鮮に帰ったジュナ』は、ハイビジョン特集で、こちらもドキュメンタリー。
 帰国事業で北朝鮮に家族で戻り、2002年に脱北して韓国に渡った男性が、50年ぶりに日本のいとこと再会し、故郷を訪ねる姿を追ったものですが、彼を迎えるのは日本に残った男性のいとこである女性。二人の対話から、半世紀にわたる時間を見つめます。
ここ数年で、にわかに注目され、脱北や帰国事業なども耳慣れた言葉になりましたが、その実際はまだまだ知らないことばかりだったようです。
 同じ親族であり、いずれは自分も帰国しようと考えながら、帰国しないままに日本に暮らしたいとこ同士の対話で、一つの家族の姿、在日であり、北朝鮮にとっては帰国者である親族の歴史が、パズルのように少しずつつながっていくようでした。
 なにより印象に残ったのは、男性から北朝鮮での暮らしを聞く女性の側の目線でした。かつては自身も民族活動に参加し理想を抱いていた女性が、自身は日本に残って家族と離れ、関係が疎遠になっていったことが語られるにつけ、私自身、送り出した側の声をこれまでほとんどちゃんと聞いたことがなかったんだと気づきました。
 歴史に翻弄され、現代社会の常識がまかりとおらぬ国に帰ってしまった不幸な人たちといった、表面的な見方では収まらない、もっと複雑で奥深いものがあることに、今さらながら気づいたような気がします。

 奇しくも、同じ日に見た2つのドキュメンタリーは、日本の戦後に大きくかかわるものでした。
 『カラフル』に登場した少年の祖父は、自分のルーツを知り、日本に戻りたいと願い、言葉も分からない母国に飛び込み、日本語を勉強しています。
 『北朝鮮に帰ったジュナ』では、脱北し今は韓国に住む元在日の男性が、生まれ故郷である米子を50年ぶりに訪ねます。彼が、米子駅に降り立ったときの満面の笑み。本当に嬉しそうに笑っている彼の姿に、胸うたれます。

 彼らにとっての故郷であり、故国である日本は、彼らの切なる願いをきちんと受け止める度量と、覚悟があるのか。そんなことを、何度も何度も思わずにはいられません。

※※※ 追記 ※※※
 帰国事業と聞いて、いつも思い出すのが『1970ぼくたちの青春』というドラマ。
 1991年に放送された2時間ドラマで、のちにビデオ化されたものを見ました。『北の国から』の杉田成道が演出、出演は吉岡秀隆、筒井道隆、萩原聖人、永堀剛敏、石田ひかり等。
 このドラマで主要な人物の一人が、帰国事業で国へ帰ってしまうという場面があり、当時はそんなことも知らなかっただけに、強く記憶に残ったものです。
 ドラマ自体は、それが主題ではなく、70年当時の、瑞々しくもほろ苦い青春を描いた秀作となっています。北朝鮮の話題が出るたびに、このドラマをもう一度見てみたいと思うのです が、DVD化はされていないようですね。

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