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2010年1月21日 (木)

海角七号覚書

 『海角七号』に登場する主だった人たちは、友子以外は台湾の人たちですが、その中にさまざまな言葉と民族が入りまじっているのが、まさに台湾の現実そのもの。彼らが主に使う言語と、民族をざっとまとめてみると、下のようになります。

台湾語(たぶん漢族) →→ 阿嘉、水蛙、大大、茂伯
台湾語(原住民=魯凱(ルカイ)族) →→ 勞馬
国語(客家人) →→ 馬拉桑
国語(日本人) →→ 友子

 実際に、彼らを演じている役者さんたちの来歴を見てみたら、役柄以上に入り組んでいるのが、また台湾らしいなと思えます。

 阿嘉を演じた范逸臣(ファン・イーチェン)は、原住民の一つである阿美(アミ)族出身だそうです。原住民のそれぞれの部族(?)にも、固有の言葉があるので、彼も阿美語を話せるとか。
 役柄の設定と同じく原住民出身なのが、勞馬役の民雄(ミンション)。役の上では魯凱(ルカイ)族でしたが、実際は排湾(パイワン)族なんだそうです。
 勞馬がいつもつけている大きな首飾りは、原住民アクセサリーの代表ともいえる、トンボ玉があしらわれています。友子が、バンドメンバーたちに贈ったように、その模様の一つ一つに意味があります。そういえば、友子はあのネックレスを空港の到着ロビーで買ってましたが、実際のお店なら訪台のおりにはぜひ立ち寄りたいです~。

 ちなみに、バイク修理工の水蛙を演じる應蔚民(イン・ウェイミン)も、劇中では台湾語を話していましたが、外省人である彼は台湾語はできないそうです。

 そして、もう一つの言語とも言えるのが、日本語。
 茂伯は日本統治下に生まれ、学校では日本語しか使えなかった世代です。日本語で歌われる「野ばら」は、茂伯が小学校で習ったのかもしれません。彼がそれを淡々と歌うと、なぜかいたたまれないような、申し訳ないような気分にさせられます。母語ではない言葉で子ども時代が代弁されてしまう現実が、台湾には存在することを見せつけられるような思いです。こういうところも、世代を問わずこの作品が受け入れられたところなのかもしれませんね。

 魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督の次回作は、霧社事件を扱ったものだそうです。日本ではあまり知られていない史実ですが、泰雅(タイヤル)族による抗日蜂起事件をどう描くのか、興味のあるところです。

※台湾での先住民族の正式な呼称が「原住民」なので、そのまま表記しています。

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