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2009年5月12日 (火)

直球ホームドラマ~『あなた、そして私~You and I~』

あなた、そして私~You and I~ 1997年
 出演:パク・サンウォン、チェ・ジンシル、チェ・ブラム、ソン・スンホン

あなた、そして私 ~You and I~ DVD-BOX 1

 無性に古いホームドラマを見てみたくなって、選んだのがこれ。60%以上の高視聴率ドラマとはいえ、10年以上前の作品だけにあまり期待はしていなかったおかげか、想像以上のおもしろさで、すいすいと長丁場を完走しました。

 とある漁村に住む家族。漁師として海に出ることを誇りにしている父パク・ジェチョン。大学を出てソウルの一流企業で働く長男のドンギュ。お調子者で、楽をしてのし上がることを夢見ている兵役中の次男ヨンギュ。亡くなった母の代わりに家事をきりもりしながらも、ソウルに出てタレントになることを夢見ている長女サンオク。寡黙で人と交わることが苦手な三男ミンギュ。このパク一家を中心にしたホームドラマは、あくまでも定番で、特別に変わったことが起こるわけではないけれど、丁寧に作りこまれているだけに、安心して見ていられます。

 前半は、ドンギュの結婚問題。相手は会社の同僚で、比較的豊かなソウルの家に生まれ、なに不自由なく暮らしてきて、結婚後も仕事をバリバリ続けたいと思っている現代的な女性スギョン。

 そのスギョンが、前近代的ともいえるドンギュの実家を目の当たりにし、密度の濃い家族関係を強いられるであろう現実を前にして、結婚に迷いながらも新しい家庭をつくっていくさまが、楽しく見られました。三男ミンギュが起こした暴力沙汰の示談金のためにお金を使った長男ドンギュは、新居を用意することもできない状態。実の叔母のようにつきあっている大学教授のチソン宅に夫婦で間借りして新婚生活を始めるスギョン。そこに、次々とパク一家がころがりこんできて、結局パク父、除隊した次男ヨンギュ、三男ミンギュまでが同居する始末。
 それでも、スギョンは家族として明るく彼らとつきあい、ちゃんとぶつかって身内として悩んだり喜んだりするんですね。いやぁ、私だったらあの家族と同居してうまくやっていく自信はとうていありませんわ。スギョンの存在が、ずいぶんとお話を華やがせてくれました。
演じるチェ・ジンシルの魅力によるところが大きいだけに、かえすがえすも彼女の新しいドラマを見ることができないのが、残念です。

 後半は、三男ミンギュが中心となる家族の過去にふれる部分がテーマです。

 パク父が子どもたちに注ぐ愛情は、確かに深くて暖かい。それは分かるけれど、結局彼はその愛情を子どもたちが欲しいときに与えることができず、子どもたちそれぞれ、ひいては彼の亡くなった妻や、ミンギュの母らの心にも傷を残してしまったように思えてしかたありませんでした。

 子どもたちはみな、パク父がだれよりも子どもたちのことを思い、深い愛情を注いでくれることが分かるだけに、彼が妻を裏切ってほかの女性と子どもまでなしたことを恨み、もう一方で実母と引き離されたことに苦しみながらも、父への複雑な思いにふりまわされ続ける。もとは裕福だったというパク一家も、すっかり貧乏暮らしで、果ては船までも売り払う始末。パク父が、貧乏神に見えてきます。いやぁ、韓国ドラマによくある親の因果を子が背負い苦しむという構図、ここにもしっかり生きています。
パク父がもっとダメな父親だったら、かえって子どもたちの足かせは軽くなったかもしれないな、なんて思いました。

 それぞれの人物に感情移入はしましたが、いちばんのお気に入りは教授ことチソン。初めはちょっと風変わりな人だなと思ったけれど、意外にもいちばん常識的で冷静。乙女のようなところも嫌いじゃない。
そんな彼女が五十路を前に選んだのが、なんとパク父。パク父は苦手だけど、教授が選んだ相手だし、彼女もとっても嬉しそうだったから祝福気分が盛り上がってきてたのに、その結果は……。もう、この場面では教授があんまりにもかわいそうで、切なくていちばん泣いたところです。

 こうしてみると、パク父の生き様に、周りの人たちがふりまわされっぱなし。でも、そんな彼とかかわることで、長男ヨンギュが長年抱いていた家族へのわだかまりをとくことができたし、末っ子のミンギュもやっと年齢に心が追いつき大きく成長したし。ほかの家族たちも、いっそうお互いを思いやり、新しい道を歩き始めることができたしで、後味よく終わりました。

 子は親の背中を見て育つというけれど、反面教師の父をもやさしく支えようとするパク一家と、泣いたり、笑ったりできる作品でした。
 家族とはこうあるべき、父とは、夫とは、妻とは嫁とはという風習や固定観念にぶつかりながら、それぞれが自分たちのあるべき姿を模索して奮闘する姿は、奇をてらったところがなく、まっすぐです。ホームドラマの王道のようなこの作品、懐かしくもあり、心地よくもあるいいドラマでした。

 ちょっとずつ、古いドラマを見てみたくなります。

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