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2008年10月15日 (水)

重量感を楽しむ~『ファッション70's』

ファッション70's 2005年
 出演:イ・ヨウォン、キム・ミンジョン、チュ・ジンモ、チョン・ジョンミョン

ファッション70’s DVD-BOX I

 朝鮮戦争が始まる直前。米軍に物資をおろす商売をする会社の娘ジュニ。その一家の家に間借りしていたガンヒ。幼なじみの二人は戦争の混乱の中で親とはなればなれになってしまいます。
 ジュニとガンヒは逃れた先で偶然に出会い、幼いながらも力を合わせて懸命に働き始めるところから物語が始まります。

 韓国ドラマでは、まず初めの数話を子役が演じてその後大人になるという見せ方をすることが多いのですが、このドラマの子役たちには本当に魅せられました。
 主人公のジュニとガンヒ役の女の子二人がとにかくうまい!かわいくて、かわいくて、ずーっと子ども時代でもいいと思えたのは、初めてです。
 親と別れ、たった二人で姉妹のように生きていく姿は、健気で、たくましくて、魅力的で、しょっぱなから泣かされどおしでした。

 そして、再び生き別れになった二人は数年後、同じファッション業界に進み、違う形で再会を果たします。そこに、恋や、親子の情、さらに仕事がからみ、一気にお話が進んでゆくのです。

 途中からずっと頭にあったのは、ジュニとガンヒの運命の糸をからませたのが、戦争の混乱ではなく、親や周囲の人たちの強すぎる思いなんじゃないかということ。
 見終わってみて、やはりその改めてそう思わずにはいられませんでした。

 亡くなった(と思っていた)娘ジュニの代わりに、ガンヒをジュニとして慈しんだジュニ父。
 実の娘のジュニが不自由のない生活ができるよう姿を消し、ジュニを手元においていることを隠し続けたガンヒ母。
 二人の才能を開花させるため、あえて競わせるボクシル。

 彼ら自身は、愛情があり優しさもある。決して悪い人たちではなく、むしろ好ましい人たちなのはよく分かるのですが、それでも彼らがしたことは、ジュニとガンヒのためというよりも、自分たちのためのように見えて仕方ありませんでした。
 どうして、ジュニ父はガンヒにわざわざジュニと名乗らせたのか。しかも、それをガンヒ自身も分かってジュニになろうと懸命だったことに、どうして気づいてあげられなかったのか。
 ガンヒ母のドミに対する愛情は本物だったけれど、実の娘が母を求める気持ちを受け止められなかったことは、子どもたちに心の傷を残したはず。

 確かに親と引き離されたドミはかわいそうだけれど、それでも彼女は育ての母を実の母と慕いながら、愛情をまっすぐに受けて育ち、幼いころの天真爛漫さをそのまま持ち合わせたようないい子に成長しています。

 でも、ガンヒ。彼女は自分の名前も捨て、実の母が生きているのに会うこともかなわず、父が本物のジュニを思って涙する姿を間近で見て、ジュニが自分のせいで死んでしまったと思い……。よくも、あんな小さな子が、これほど大変なものを背負って生きてこられたなと、彼女を見るたびに泣けてしかたがありませんでした。

 後半でドンヨンがガンヒに「みんなに愛されている。人をもっと信じたほうがいい」というようなことを言います。本物のジュニが見つかり、それをみんなが知ったこと、そして実の母とドミとの強い絆を見てしまったこと。さらに、だれよりも信じて大切に思ってきた父に信じてもらえないこと。そんなガンヒに、これ以上酷な言葉があるでしょうか。ガンヒが欲しかったのは、たぶんみんなから愛されることではなく、その中のだれでもいい自分を一番に愛してくれる人だったはずなのに。

 なによりも、ガンヒが本当の自分を抑え込んで“コ・ジュニ”になろうともがいていたことを知っているはずのドンヨンが、最後になってドミよりもガンヒに付き添ったことがなんとも解せませんでした。
 途中で、なんどもなんどもガンヒが涙を流していたのを知りながら、それでもドミを選んだんならそれを貫いてほしかった気がします。
 ガンヒがドミに残した手紙にあった「コ・ジュニの名前と、ドンヨンさんの心は持っていきます」という言葉。ドンヨンがあくまでも、ドミではなくガンヒを最後まで選び続けたのなら、そのままの意味にとれたかもしれないけれど、少したってみるとこれはガンヒが最後までかなえられなかった希望だったのかなと思ってしまいます。必死でつかもうとしたけれど、つかみきれなかった……そう言っているような気がしてなりません。

 強くて、明るくて人をどんどんひきつけていくドミよりも、危なっかしいガンヒが気になってしかたのないドラマでした。だから、27話までで充分かな?
 どうせ28話まであるのなら、せめてドンヨンはガンヒへの気持ちを持ち続けてほしかったし、ドミもビンの思いに応えてくれていたら、もっとすっきりした気分で見終わることができたのかも。

 思っていた以上に重量感のあるドラマ。しかも28話という長丁場ですが、飽きさせることなく見せながらも、ずっしりと響いてくる作品でした。

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