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2008年9月19日 (金)

静寂(しじま)に~『サムデイ』

サムデイ 2006年
 出演:ペ・ドゥナ、イ・ジヌク、キム・ミンジュン、オ・ユナ

サムデイ BOX-I

 子どものころに両親が家を出ていったことが原因で、人と接することが苦手な山口はな。絵を描くことでやっと外の世界とつながっている孫を心配した韓国人の祖母は、はなに韓国旅行をすすめる。
 訪れた韓国。はなは、近所に住む老女クミコと、亡くなったヨンギルという韓国人男性との過去を探してみたくなる。そんなときに知り合った、人捜しを仕事にしている青年ソンマン。そして、精神科医師のジンピョ。二人とかかわり、クミコとヨンギルのことを知るうちに、少しずつはなの心に変化が訪れるのだった。

 少ない台詞と、言葉と言葉の間にはさみこまれるふっとした静かさ。言葉もなく、ときの流れがゆるやかになったような画面。
 韓国ドラマの醍醐味ともいえる、たたみかけるような言葉の応酬や、心のひだを微細に表現する台詞もないけれど、一言ひとことのあとに余韻漂うような、静かさが心地いいドラマでした。ドラマでありながら、映画を見ているようなゆったり感なのに、続きがどんどん見たくなる。テレビで見るように1週間に1~2話をゆっくり見ることが多くなった中で、久しぶりに短い間に一気見してしまいました。

 それなのに、いざこうして感想を書こうと思うと、なにをどう現したらいいのかさっぱり浮かんでこなくて……。ずいぶん前に見終わったのに、いっこうに感想がアップできないでいました。
 エピソードが感動的だとか、出演者が気に入ったとか、大笑いしたり大泣きしたりしたわけでもないのに、つくづく不思議なドラマです。

 しいていうならば、「愛する」こと、「愛される」ことはだれしもが自然にできるものではなく、いくらかの練習がいるものだということが、はなという特異な女の子をとおして丁寧に描かれていたこと。彼女に愛情を注ぐソンマンが魅力的だったことが、このドラマにひきこまれた原因なのかもしれません。

 人捜しを得意とする若者ソンマン。一見、明るくて社交的、だれとでも打ち解けられて、ちょっとした教養ももちあわせた好青年。そんな彼は、はなに必死に愛することのすばらしさを伝えようと奮闘します。
 そして、ソンマンは後半で自分を見失って迷走します。そうなったとき、はなは自分の枠から踏み出そうと行動します。自分を境界線の内側にとじこめてきた彼女が、迷うことなく行動し始めたことで、見ている側は「はなは、ずいぶん変われたんだ」と気づくのです。
 愛することや、愛されることの実感を自分のものとして消化していくこと。そこにかかる時間の描かれ方が、なんともいえない心地よさを生み出していたような気がします。

 一種独特なリズムと波長が合えば、癖になるドラマです。

 はなに恋するジンピョ役のキム・ミンジュン。彼の愛し方は、ちょっと重くて苦手。『プラハの恋人』で演じたヨンウのねちっこさとかぶるところがあって、だめでした~。
 このドラマで恋人未満な関係を演じているオ・ユナとまたまた共演しているのが、『外科医ポン・ダルヒ』。離婚した元夫婦というだけあって、二人の間に漂う険悪なムードを見ていると、ついジンピョやヨンウとだぶってしまい、イ・ゴヌク医師(キム・ミンジュン)を冷静に見られない……。役からのイメージって怖いです。
 

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