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2005年5月

2005年5月29日 (日)

『可可西里』~スクリーンで見たい一本

可可西里(ココシリ:マウンテンパトロール) 2004年中国
  監督:陸川(ルー・チュアン)
  出演:張磊(チャン・レイ)、多布杰(ドゥオ・ブージエ)
  言語:普通話、蔵語(チベット語)

 チベットカモシカのを守るため、志願者からなるパトロール隊が結成される。過酷な自然の中で、密猟者を負う隊員たちの姿を、北京から来た記者の目を通して描いた作品。

 チベットの自然は、我が家の小さなテレビ画面で見ても、近づきがたいほどの厳格さでもって迫ってきます。ぐるりと四方を見回しても、目に入るのはチベットの自然のみ。海抜4000メートル以上の高原には視界を遮る木々もなく、人為的なものはなにひとつ存在しない。そこに飛び込んでゆくパトロール隊の面々は、その風景の中に超然と立っているのです。無謀にすら思える装備と物資でありながら、当たり前のように目の前のできごとを受け入れてゆく姿を見ていると、人の大きさと小ささを同時に思い知らされるような気がします。

 驚くことに、この作品は事実を元にして作られているということ。国の機関ではなく、義勇隊としてチベットカモシカの保護のため、こんな危険を冒しながらあたった人たちがいたということに驚かされました。
 テレビで見るにはもったいない。ぜひ、スクリーンで浴びるようにあの自然風景を堪能してみたい作品です。

 チベットカモシカについては、こちらをご参考に。この作品を見て、初めてチベットカモシカという動物について知りました。→■■■

 今回は、知人に借りたDVDで鑑賞しましたが、パッケージ裏の説明がきにはご丁寧にあらすじが最後まできちんと書かれていました。もう少し「思わせぶり」であっていいと思うのですがね。

2005年5月25日 (水)

酒見賢一→→→アンディ・ラウ

 今年10月にクランクイン予定の劉徳華(アンディ・ラウ)主演の新作が『墨子攻略』という題名で、武侠物ということは知っていましたが、元の中文記事は読んでいなかったので、「武侠映画づいているんだね」という程度の感想しか抱いていませんでした。
 が、最近ネットをふらりとさまよっていると、この『墨子攻略』、原作は『墨攻』という漫画で、しかもさらにその原作は酒見賢一の同名小説とあるではありませんか。この小説、読んだことはあるのですが、ずいぶん以前のことで、細かいところは覚えていないのです。というか、物語をすっかり忘れております……。たいへんおもしろいお話だったという印象はくっきり残っています。おもしろかっという印象しか残っていないともいいますね。でも、武侠小説でしたっけ?武侠物というよりも、かすかな記憶の中では軍師の活躍するお話だったとばかり思っていたので、まったくこの二つが結びつかず、なんだか、してやられたような気分(…なににやられたかは、自分でも不明ですが)

 監督は張之亮(ジェイコブ・チャン)、共演に胡軍(フー・チュン)、李冰冰(リー・ピンピン)が予定されており、ほかにも韓国からのキャスティングが噂され、なかなか壮大な作品になるらしいのです。
 胡軍と劉徳華、からみの場面があるんでしょうか。う~ん、今から楽しみです。

 その前に、酒見賢一の『墨攻』、再読せねば。

2005年5月23日 (月)

MRTのエスカレーター減速

 台北を走るMRTこと、捷運の駅に設置されているエスカレーターの速度が、安全を考えて減速されるそうです。

 エスカレーターでの事故減少のため、台北捷運はエスカレーターの速度を現行の毎秒0.65mから毎秒0.5mに減速し、踏み込みにラインを入れることにした。
 台北捷運公司は、事故防止と、高齢者や観光客の利用の観点からこの措置をとることになったと説明した。
 同公司の民国92年(2003年)の統計によると、捷運乗客中のけが人335人のうち、エスカレーターでの負傷は247人、民国93年(2004年)は324人中241人となっている。
 捷運公司が世界各国の地下鉄駅のエスカレーター速度を調査したところ、シンガポール=毎秒0.75m、香港=0.65m、日本と韓国=毎秒0.5mであった。シンガポール、香港ではエスカレーターの速度と事故との関係性を否定したが、日本と韓国では関係性があると回答があったことも伝えている。
 これらの処置に対し、一部の人々からは「エスカレーターがデパート並に遅く、通勤のラッシュ時には混み合う」と不満が出ている。
 【中国時報 2005/5/21】

 台湾のエスカレーターに乗ったとき、速いなぁと感じたのは錯覚じゃなかったんですね。「この速さで落ちたら、危ない!」と思い、手すりをしっかりつかむようになったおかげで、日本に戻ってからもその癖が抜けません。台北だけで、年間200人以上がエスカレーターでけがをしているって、やはりその数、多いんじゃないでしょうか?
 しかし、シンガポールはそれよりもっと上をいく速さとは、乗ってみたいような、怖いような。

 慢慢地去好了!(ゆっくりいこう~)

2005年5月22日 (日)

『最好的時光』カンヌにお目見え

 侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の新作『最好的時光』が、カンヌ映画祭で上映されたようです。

 『最好的時光』は3つの異なる時代を背景にした愛情物語。1966年《恋愛夢》、1911年《自由夢》、2005年《青春夢》をテーマに、舒淇(スー・チー)と張震(チャン・チェン)がそれぞれ主役を演じる。
 第2幕は、サイレント方式がとられており、各メディアの注意をひいた。もともとこのパートは古い漢語の台詞で演じられる予定だったが、撮影時間が限られていたためにサイレントになったと侯孝賢監督は記者の質問に答えた。
 また、舒淇については、60年代の女性らしさを演じきったと絶賛した。
 これまで、王家衛(ウォン・カーワイ)、李安(アン・リー)、田荘荘(ティェン・チュアンチュアン)など大監督たちの作品に出演してきた張震。王家衛と侯孝賢との違いについて尋ねられると、王家衛監督の現場では役者とカメラの動きが合うようにしなければならない。侯孝賢監督はドキュメンタリーのように、カメラを意識しないような演技をするよう求められると答えた。
【中華網 2005/5/21】

 サイレント部分は、モノクロではなくカラーだそうです。3つのパートの中で、一番評価が高い反面、会場では熟睡している人もいたとか……。別の記事では、舒淇が「侯孝賢監督作品の中では、かなり分かりやすいほう」と評しているのも、なんだかおもしろい。
 数年前の『ミレニアム・マンボ』を途中で挫折してそのままですが、今回はどうでしょう。期待半分、不安半分。

  •  こちらの舒淇&張震、目力がすごいです。→■■■
  •  余談:よく行く図書館の定例ビデオ上映会。今月は侯孝賢の『風櫃の少年』。作品紹介には「ホウ・シャオミン監督の作品」と堂々と書かれていた。訂正してもらうように言うべきでしょうか?

2005年5月20日 (金)

大陸は続く

『毎日がバルセロナ ●暮らしてみた普段着の街●』やなぎもとなお・著(東京創元社)

 本日読んだ本です。紀行本でも好きなのは、ページいっぱいにちまっとしたイラストがあふれ、そばには手書きの文章が添えられている類のもの。本を開くと、その国や街の食べ物や、建物、その土地の人々や生活がそこから飛び出してくるような、そんな紀行本が大好きです。
 この本も、1年間バルセロナに住んだイラストレーターでもある著者によってかかれた(描&書)ものです。

 この本の中、思わぬところで、台湾を彷彿とさせるところがありました。それは、「バス」について書かれたくだり。市内をくまなく走っているバスは、運転が少々荒くて、年配者に座席を譲るのが当たり前で、押しボタンはポールにくっついているという辺りで、なんだか台北のバスが浮かんできたのです。
 台北市内にはかなりの路線が走っているので、バスに乗れるようになると、たいていどこにでも行けます。学生が当たり前に席を譲るのには感動。しかも、彼らはその行為に慣れているので、そのタイミングや動作も自然でした。台北のバスは、少々どころかかなり運転が荒いので、立っているときは必ずポールやつり革につかまっていなくてはいけないのですが、その頼みであるつり革が固定されていないものもあって、バスに乗るのも必死だったよな……なんてことを、次から次に思い出してしまいました。

 台湾は島国ながら、日本などよりもずっと大陸に近いぶん、大陸的気質をたぶんに持ち合わせているような気がします。ヨーロッパの端のほう、スペインともどこかでつながっているのかも。

2005年5月17日 (火)

台湾映画は復活するか?

 台湾映画の低迷が続いているというニュースがこちらに→→→■■■

 記事によると、昨年台湾で公開された劇場映画300本のうち、台湾映画はたったの24本だったとあるので、私が台北に語学留学していたときからほとんど状況は好転していないようですね。
 最近では、日本でも公開されたさわやか自転車映画(?)『藍色大門(日本題=藍色夏恋)』や、香港でもヒットしたあっけらかんな同性愛映画『17歳的天空』、宮沢りえも出演の『運転手の恋』など、単発でそれなりに楽しい作品もあるにはあります。しかし、80年代を華々しく飾った、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)や、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)、楊徳昌(エドワード・ヤン)、李安(アン・リー)などが次々と作品を発表していたのに比べると、なんだか一回こっきり、あとが続かないという印象がしてならないのです。(あくまで印象、イメージです……)
 そして、この人ならお客が入る!という強力な吸引力のある俳優さんが、どうにも浮かんでこない。こと女優さんとなると、これぞ!という人がいないような気がするのです。香港の張曼玉(マギー・チャン)、中国大陸の鞏悧(コン・リー)や章子怡(チャン・ツーイー)とまではいかないまでも、どこか彼女たちを彷彿とさせるような元気がある人がいると、ずいぶん映画そのものが華やぐような気がします。

 なにはともあれ、台湾映画の復活を応援します。かつて、『悲情城市』を見たときの、あの衝撃よもう一度!
 加油台湾電影

2005年5月11日 (水)

せめてもの『亜細亜道楽紀行』

 前に、台湾再上陸計画をこちらに書きましたが、どうにもまた実現せずに終わってしまいそうな雰囲気です。4月の計画がだめになったので、5月こそはと思い、ガイドブックとネットを入念にチェックして情報収集に励み、航空券や宿の目星もつけてあとは手配のみというところまでいったのですが……。いつになれば、彼の地を再び踏めるのでしょうか。

 というわけで、せめて台湾気分に浸りたいと、図書館で借りてきたのが『亜細亜道楽紀行』なる紀行本。台湾、中国、香港などの中華圏での買い物や、生活ぶりについて書かれたエッセイは、旅心が刺激されっぱなしです。行き先も、有名な烏龍茶の産地である安渓、茶壺(中国茶用の急須ですね)が有名な宜興、台湾茶の本場・南投県をはじめ、雲南の麗江や、ベトナム、北京の骨董街、台湾の苗栗などなど。どこもかしこも、一度行ってみたいと思っている憧れの地ばかり。
 特に、台湾茶をめぐる旅に関するくだりなんて、どこからか青茶の清涼たる香りが漂ってきそうなほど。

 せめて、買い置きしている烏龍茶を、じっくりと入れながらもう一度読み返してみましょうか。

 *『亜細亜道楽紀行』~松山猛・著(NHK出版)

2005年5月 2日 (月)

『公主復仇記』~陶紅と両親の会話

公主復仇記(日本題=ビヨンド・アワ・ケン) 2004年香港
  監督:パン・ホーチョン
  出演:ジリアン・チョン、タオ・ホン、ダニエル・ウー

 恋人ケンの昔の彼女が目の前に現れ、彼の知られざる一面が明かされる。ケンを間にした、二人の女性の不思議な関係を中心にお話が進んでゆく……。

 ケン=呉彦祖(ダニエル・ウー)の今の彼女に陶紅(タオ・ホン)、前の彼女を鍾欣桐(ジリアン・チョン)が演じ、なかなかに不思議な味わいのある作品になって、最後の最後まで楽しめました。

 さて、お話はさておいて(…?)、気になったのは劇中で陶紅が両親と会話するときの中国語。私が聞いてそれが何語か分かる、普通話、台湾語、広東語とも当然違うもの。でも、すべての音が普通話と違うわけではなく、違う響き、微妙に理解できない、耳慣れない音が聞こえてくるという感じです。
 ネットで調べてみたものの、その会話に関する記述は見つけられませんでした。陶紅が主演した、『ションヤンの酒家(みせ)』は重慶が舞台ということなので、四川省の言葉かなといちおう予測。そこで、中国語の先生にDVDを見てもらったところ、やはり四川語という答えが返ってきました。先生によると、四川はさほど方言が強い地方ではないということでしたが……。中国語、底なしの深さです。

 香港映画ながら、広東語と普通話が入り交じって、さらには四川語も聞こえてくる不思議さ。いろいろな中国語、普通話限定ではなく、中国語的文法を持つ広い意味での中国語の音が入り混じるのは、楽しくていいですね。

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